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やばい転職案件の見分け方

実はヤバい医師向け転職・バイト案件を見抜く方法

医師が転職活動をする場合、ほとんどの医師がツテでの紹介に頼ったり医師転職サイトに登録して、、自分の理想にあった求人案件を探していくことでしょう。

しかしいざ就職してみたら、医師転職サイトで閲覧した条件や、ツテで提示された条件と全く異なる労働条件だったというトラブルも中には存在します。

今回は実際に起きた医師の転職トラブル例を挙げ、このような事態に陥らないための対策や、トラブル案件に遭遇してしまった時の対処法について記載します。

常勤・非常勤で遭遇したヤバい案件

Case1: 待遇の改善を求めて医局を去り、新しい就職先を探し始めた。

ツテで医療機関と交渉した際、医療機関から提示された給与額が以前よりもかなり収入増が見込めそうだったため、その場で就職を決めた。

しかし、実際に働き始めてみる収入はほぼ変わらなかった。

おかしいと思い雇用契約書をもう一度確認してみると、オンコール手当や住宅手当等といった、基本給以外の補助がほとんどない医療機関だった。

Case1 対策:基本給以外の手当て、福利厚生についても確認しておく

医療機関ごとに異なるのですが、基本給以外には以下のような手当がつくことがあります。

医師手当:勤務地域や資格により支給されることがある

当直手当:医療機関により大幅に異なる

役職手当:医長等の役職についている場合

時間外手当:所定労働時間を超えた労働をした場合

オンコール手当:手当がつかない医療機関もある

これらの手当に関しては、面接時に自分で質問をするか、医師転職サイトを利用しているのエージェントに確認してもらうようにしましょう。

なお、医師転職サイトのエージェントが同伴する面接の場合、上記どちらの方法にするかはエージェントとのすり合わせの時に確認しておく方が望ましいと言えます。

このほかにも業務内容により特殊な手当てがつくことがあるので、しっかり雇用契約書や労働条件通知書を確認するようにしましょう。

また、これらの手当てのほかにも2種類の福利厚生があります。

一つは法律で義務付けられた法定福利厚生、もう一つは職場が独自に用意した法定外福利厚生です。

法定外福利厚生は自分の給与からの支出を減らせるポイントにもなるので、チェックしておくといいでしょう。

【法定福利厚生】

社会保険

  • 健康保険:職場が半額負担。医療費の一部を負担するための保険料。
  • 介護保険:職場が半額負担。40~64歳までの健康保険加入者が支払う。介護が必要な人を支援するための保険料。
  • 厚生年金保険:職場が半額負担。正規雇用の従業員の老後の生活や死亡に備えるための保険料。公的年金の一種。
  • 子ども・子育て拠出金(旧:児童手当拠出金):職場が全額負担。児童手当や子育て支援事業、仕事と子育ての両立支援事業に充てられる税金。

労働保険

  • 雇用保険:職場が一部負担。労働保険の一種。失業や育児休業等、万が一の時に労働者を守るため。
  • 労災保険:職場が全額負担。業務中・通勤中の事故や災害によるケガ、業務が原因の疾病に対して補償を行うための保険料。

【法定外福利厚生】

  • 住宅手当:住居費の全額または一部を負担。
  • 職員寮:独身寮、家族寮など形態はさまざま。
  • 通勤手当:交通費、公共交通機関が使えない時間帯のタクシー代など。
  • 家族手当:扶養家族の人数に応じて支給される。
  • 保育施設:夜勤や当直者のため24時間対応の施設も。
  • 学会参加費:それに関連した交通費・宿泊費を負担してくれる医療機関も。
  • 医療費、人間ドックの補助
  • 財形貯蓄:利子等非課税の優遇措置が受けられる、長期低金利の住宅ローンが利用できる等のメリットがある一方、利率は高くないというデメリットもある。
  • 旅行・観光:会員制リゾートホテルを利用できる、借り上げの別荘を所有する医療機関も。
  • 食事の提供:当直明けの食事は無料、昼食は補助が出るなど。

Case2-1: 結婚に伴い前職を退職し、新しく総合病院へ転職した。

今後の妊娠・出産、子育て等を見越し、自宅から近いことを第一条件に職場を選定した。

無事内定をもらい働き始めたが、その病院が持つ遠方のクリニックや関連病院への勤務も命じられるようになった。

Case2-2: 知り合いの紹介を経て医療機関に就職した。

口約束ではあったが、面接時に院長から提示された給与の額面が好待遇であったため入職を決めた。

しかし、給与日になり支給額を見ると想定よりも少なかった。

担当者に確認すると口頭で聞いた額よりもかなり少なく、むしろ相場よりも安いほどだった。

院長に直談判するも、「そんなこと言っていない」の一点張りでなす術がなかった。

Case2-3: QOMLを重視し、残業ほぼなしという条件の病院へ就職した。

しかし実際に勤務してみたところ急変対応などが多く、毎日のように時間外労働しなければならない状態だった。

採用担当者に確認すると「急変対応をするのは医師として当たり前であり、これに関して当院としては時間外労働という認識はない」と言われてしまった。

Case2 対策:必ず雇用契約書を作成してもらうこと

内定を出した医療機関には、採用した人物に対して労働条件を通知する義務があります。

これは「労働条件通知書」「雇用契約書」などの書類に記載されており、以下の項目を必ず記載する必要があります。(労働基準法施行規則第5条)

  • 労働契約の期間に関する事項
  • 就業の場所及び従事すべき業務に関する事項
  • 始業・終業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間、休日、休暇並びに交代制で就業させる場合の就業時転換に関する事項
  • 賃金(退職手当及び臨時の賃金は除く)の決定、計算及び支払いの方法、賃金の締切り及び支払の時期並びに昇給に関する事項
  • 退職に関する事項(解雇の事由を含む)

上記のトラブルに関してはこの雇用契約書を作成してもらい、よく確認しておけば防げた可能性が高い事案です。

一般企業への就職だとこれは当たり前に行われるのですが、初期研修医からそのまま大学病院に入職した場合などは特に、雇用契約書を今までに見たことがないという医師もいるかと思います。

後で「言った」「言わない」のトラブルに発展してしまい、またすぐに転職活動を開始しなければならないなどという事態は避けたいものです。

就職するにあたって最も大事な書類とも言えますので、作成してもらったらすぐに記載事項を確認しましょう。

そして、何かおかしいな、言われていたことと違うな、と思ったら必ず医療機関側へ連絡を入れるようにしましょう。

この時、医師転職サイトのエージェントを通していると、契約に関しては様々なメリットがあります。

一つは雇用契約書を第3者目線でもチェックしてもらえる事(こちらに不利な条件がないか確認してもらえる)。

もう一つは条件の交渉に関し積極的に自分が関わる必要がないので精神的な面でも楽に進められる事です。

医師には転職活動以外にも通常の業務や学会参加・研究など、やらなければならないことはたくさんあります。

何もかも自分で背負い込むより、医師転職サイトのエージェントの助けを借りて転職活動したほうがより効率的に動けるはずです。

Case3: 医師転職サイトに登録し転職活動を開始した。

エージェントに探してもらった自分の希望に沿った求人案件に応募し、先方からもいい返事をもらえた。

後日、医療機関の採用担当者から連絡があり「提示した条件より条件をよくするので、医師転職サイトのエージェント抜きで契約を進めませんか。」と言われた。

言われるがままに契約を進めようとしたところ、勤務開始直前に約束を反故にされた。

Case3 対策:関係者を裏切るような交渉は受けない

転職を希望する医師は、基本的に医師転職サイトを無料で利用できます。

しかし、採用する側の医療機関はそうではなく、広告掲載料や成約時の成功報酬を支払っています。

つまり、上記のような提案をしてくる医療機関というのは、医師を探す手間は省きたいがそれに対する対価は払いたくないという、誠意を感じられない職場であるということです。

医療機関と雇用契約を結ぶにあたり特に重要なことは、その医療機関と信頼関係を結べるかという事です。

契約時にすでにこのような提案をしてくる医療機関は、今後自分に不利となる交渉を知らないところで行われるかもしれないため、避けた方が無難といえるでしょう。

例えば、裏でより安い年収で医師を探し、見つかり次第こちらとの契約をなかったことにするなどのトラブルが実際にあります。

スポットアルバイトで遭遇したやばい案件

Case1: 新型コロナワクチンの問診医のスポットアルバイトに応募した。

勤務内容/条件欄にはワクチン接種前の問診のみ、1日100~150人対応と記載されていた。

しかし、実際に勤務してみるとそれよりも明らかに対応数が多く、トイレ休憩すら取れない状態だった。

勤務終了後に接種担当の看護師に聞くと「本日の対応数は800人程度で少ないほうだった。だいたいコンスタントに1日1000人ほど対応している」と言われた。

Case1 対策:勤務内容や条件をよく確認してから応募する、もしそれと明らかに違う労働環境だった場合はスポットアルバイトを掲載していたサイトに報告する

正直なところ、スポットアルバイトの場合はサイトに掲載された情報をもとに応募するしかないため、提示された条件と明らかに異なる案件も潜んでいる可能性があります。

また、これを勤務前に見つけることは、スポットバイトをよく引き受けている医師であってもかなり難しいでしょう。

しかし、このような案件をスポット求人サイトから排除するように働くことは可能です。

他の医師が同じような目に合わないためにも、そして自分がまた同じような案件に遭遇しないようにするためにも、きちんと求人との相違点をスポット求人サイトに報告するようにしましょう。

明らかに掲載情報と実際の環境が違っている場合には、その医療機関に対しサイト側が指導してくれることもあります。

Case2: 自分の専攻科の外来アルバイトに応募し、その日の勤務はつつがなく終了した。

後日、採用担当者から「患者さんからもスタッフからも好評でした。どうしても勤務のお礼がしたいのでお会いできませんか。」と連絡がきた。

会いに行くとぜひ就職してほしいというオファーだったのだが、その診療科ではなく怪しい民間療法を行う別のクリニックのリクルートであった。

Case2 対策:勤務前後にいつもと異なる状況になったら要注意

これも事前に回避するのは不可能ですが、基本的にはスポットアルバイトの流れは応募→勤務確定→勤務→勤務終了であり、この流れから逸脱するようなイレギュラーな事態になったら少し身構えた方がいいかもしれません。

もちろん、自分にとってプラスになることかもしれないのですが、そうではないこともしばしばあるためです。

自分の医師人生を棒に振るような場面にも遭遇するかもしれないと考え、慎重に行動しましょう。

こういった場合でも医師転職サイトのエージェントに相談すれば、その医療機関に対して何らかの対応をとってくれると思いますので、ぜひ活用しましょう。

まとめ

転職やスポットアルバイトで遭遇するかもしれないヤバい案件についてまとめました。

こういった案件には遭遇しないことが一番ですが、ある程度身を守る対策を取ることも可能ですので、しっかり対策をするようにしましょう。

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