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転職に有利な時期

医師転職サイトに登録し求人情報を見ていると、時期によって求人案件の数がかなり異なっていることがわかります。

それでは医師が効率よく転職活動をするには、どの時期に動き始めればいいのでしょうか。

そして、医師が転職活動を開始して就職先が決定するまでにはどのくらいの期間を要するのでしょうか。

医師の転職に関する大まかな傾向を知ることによって、出遅れることなく転職活動を始めることが可能となります。

転職に適した時期とは?

医師が異なる医療機関へ転職するためには、当たり前ですが求人案件が出ていないと転職したくてもできない状況に陥ります。

逆にいうと求人情報が多ければ多いほど、転職先の選択肢が広がるといえます。

すなわち転職に有利な時期というのは、転職活動がしやすい時期、すなわち求人情報が多く出る時期であると言えます。

医師向けの求人が増える時期は?

医師転職サイトを見てみると、当然のことながらいつみても求人案件が掲載されています。

しかし時期によって求人数は大きく異なっていて、業界全体の求人案件数は医療機関から医師が退職する3~4カ月前から増加していく傾向にあります。

それでは、多くの医師が退職するタイミングはいつなのかというと、上半期が終わる9月末と年度末の3月末が多く、中でも3月末で退職するという医師が一番多くなっています。

ほとんどの医療機関で10月と4月が年度の区切りとなっており、そのクールの終了とともに退職をするとキリがよく、新しい職場でも心機一転できるというのが大きな理由です。

また、会社や学校における区切りも同様であるため、家族の都合で退職する場合などもこの時期が非常に多いと言えます。

一方で医療機関は、医師が退職の申し出をした直後から医師の募集を開始します。

大学病院などの特殊な環境下でなければ、退職の申し出は1~3カ月前にすることと雇用契約上決まっていることが多いです。

従って、逆算すると求人情報が多く出る時期は6~8月と12~3月の年2回あり、特に12~3月の求人が一番多いと言えます。

医師の転職活動開始から内定までの期間はどの程度か

医師が転職活動を開始し、新たな勤務先となる医療機関に採用されるまでにはどのくらいの期間を要するのでしょうか。

転職活動開始(サービス申し込み)から勤務先決定までの中央値が77日、平均値が105日となっています。平均値でみた場合は転職活動期間が極端に長い(2年~3年など)人も含まれていますので、中央値の約2ヶ月半が医師の平均的な転職活動期間といえるでしょう。

引用:https://www.dr-10.com/lab/how-long-doctors-take-to-find-new-jobs/

もちろんこれより長期化したり短期間で終わったりすることもあり、転職活動というのはなかなか思い通りに進むとは限りません。

今見ている求人よりもっといい案件があるのではないかと探しているうちに、他の医師がその求人を埋めてしまった、いいと思って面接に行ったら思っていたものと違っていたなど、途中まで進んだ転職活動が振出しに戻ってしまうのはよくあることです。

かといって、転職活動の開始が早ければ早いほどいいのかというと、もちろんそうではありません。

「何年何月就職の医師募集」と入職時期を指定している医療機関が多数あり、それが自分の退職と重ならなければ探す意味がなくなってしまうからです。

また、転職活動を年単位でだらだら続けていると、エージェントに転職する気がないと思われてしまい、積極的な転職活動のサポートをしてくれなくなる可能性もあります。

転職活動に必要な期間を逆算し、よく考えてから開始するタイミングを決めましょう。

いつまでに転職先が決定するのか

前項では転職を開始する時期については早すぎず遅すぎずのタイミングで、と述べました。

それでは、転職活動を開始した医師は、大体いつごろまでに次の就職先が決定するのでしょう。

勤務先決定から勤務開始までの期間は中央値・平均値ともに3ヶ月弱となっています。つまり、医師が転職する際には、平均的に勤務を始める3ヶ月前には勤務先を決定していることになります。

引用:https://www.dr-10.com/lab/how-long-doctors-take-to-find-new-jobs/

このように、実は働く直前に勤務先が決まるケースは少ないのです。

期限ギリギリに焦って転職活動をするといい案件を見落としてしまう可能性があり、せっかく転職を決めて就職しても「ここも違う…」と後悔することになりかねません。

ただ、上記のクール終了間際の時期になると、医療機関側も焦っているので高額の求人が舞い込んでくることがありますし、そうでなくても待遇の交渉がしやすくもなります。

一定期間定職のない状態になるリスクを負う覚悟があるのなら、ギリギリの時期を狙って転職活動をしてみてもいいかもしれません。

医師が転職活動を開始する時期はいつか

前項までをまとめてみると、大体の医師が退職する半年前くらいに転職活動を開始し、3カ月前頃に転職先が決まるという流れが一般的であると言えます。

もちろん、自分がどのような転職活動をしたいかによって、転職活動の開始時期も決定時期も異なってくるので、必ずしもこれだけが理想というわけではありません。

例えば、もし複数の医療機関と契約する予定で動いているのであれば、ある程度の収入は約束されるわけなので、一つは期限ギリギリまで粘るなどといったやり方も可能です。

退職する前でも転職活動はできるのか

結論から言うと、可能です。

退職が決定する前に転職先が決定していれば、心に余裕ができるという大きなメリットがあります。

しかし、何も考えずに転職活動を始めてしまい、退職の時期が全く未定なのに入職が決まってしまうという事態は避けなければなりません。

採用してくれた医療機関はその時期からの人事を考えて募集しており、入職がその時期に間に合わないとなると多大な迷惑をかけてしまうため、ある程度は退職時期を明確にしておくべきです。

例えば医局に属していてまだ退局の意向を伝えていないのならば、面接時等にその旨を話し、入職時期がずれる可能性もあるがそれでもいいかどうか打診しましょう。

医局は抜けづらいものである、ということを理解してくださっている医療機関も多数あるので、ある程度なら入職時期の調整が可能なこともあります。

また、医局に退局希望を申し出るとほとんどの場合引き留められることになりますが、次の就職先が決まっていると、折れることなく意思を強く持つことができます。

まとめ

医師が転職するにあたり大切なことは、適切な時期に転職活動を開始することであり、時期としては退職予定日の半年前からが理想的であると言えます。

そして、就職先の選択肢の数を最大限にするためには6~8月、12~3月にはすでに転職活動を開始している事が必要です。

適切なタイミングを逃し、次の就職先が見つからないという事態は避けたいところです。

転職について少しでも悩んでいることがあるなら、医師転職サイトに登録してエージェントに相談してみるべきでしょう。

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