転職

医師が職場を退職したくなる理由

皆さんは「もうこんな職場やめたい!」という考えが頭をよぎったことはありますか?

医師が転職したくなる時とは、一体どんな時なのでしょうか?

今回の記事では医師が退職・転職を考える理由として比較的多いものをまとめさせていただきました。

みなさんが普段感じている悩みがあるかチェックしてみてくださいね!

チェックに引っかかった人は転職を検討すべきかも……?

給与が不十分

まず挙げられるのは基本給が低い、ボーナスがないなどの金銭的な理由です。

例えば大学病院では、高度な医療の提供だけではなく教育・研究機関としての役割もあります。

また国公立病院では、同じように不採算医療(救急・周産期・小児・へき地医療など)、政策医療(感染症・がん・災害医療など19分野)を担う役割があり、いずれの場合も利益を追求することを目的とはしていません。

さらにそのような病院では、勤務する医師の数自体も多くなるため、必然的に一人あたりの年収は抑えられる傾向にあります。

また、一般的な平均年収より自分の給与のほうが高くても、自身が手術をはじめとした専門性の高い技術を持っている場合、自分のスキルと年収が釣り合っていないと感じる事もあるかも知れません。

病院に勤務していると、外来や手術などの日中の業務の他にも、オンコールや当直などの業務があります。

自分の時間が取れない

近年、医師の劣悪な労働環境が取りあげられており、当直明けに連続して働かずに帰宅できるようになったり、時間外労働の上限が設定される等の働き方改革が進められています。

ただ現状では、当直明けでも手術や外来の人手の関係でそのまま働かざるを得ない場合も少なくないことは、医師の皆さんならよくご存知かとは思います。

また、時間外労働についても上限が設定されたとはいえ、集中技能向上水準(初期臨床研修医・新専門医制度の専攻医など)という枠では年1860時間以下/月100時間未満であり、これはいわゆる「過労死ライン」を超えています。

さらに、例えば役所や銀行など、平日の日中でないとこなすことができない用事ができても、手術・外来枠との関係や、上司の許可が得られな1いなどの理由で有休がとれなかったり、激務をこなしているため休日はほとんど寝て過ごしているためプライベートな時間がとりにくい、といったことも転職したいと考える理由の一つとして挙げられます。

スキルアップがしたい、専門資格を維持したい

専門医を取得した後に更なる専門的な技術を身に着けたい、専門的な技術を習得したのでその疾患に特化した医療機関でより経験を積みたい、といった理由で転職をするケースもよくみられます。

専門的なスキルを持っている場合、それを自分の強みとして振る舞うことにより、以前よりも好待遇で働くことができる可能性もあります。

また、せっかく専門資格を取得したとしても、それを維持するためにはある程度の症例の経験数が必要だったり、論文の執筆や学会発表を求められたりするので、そのために転職を希望する医師もいます。

方向性を変えたい

前項ではより専門性の高い職場へ転職する例を紹介させていただきましたが、もちろん逆のパターンも存在します。

例えば、現在大学病院で先進的な医療を提供しているが、本当はもっと地域に密着し患者にに寄り添うような医療を提供したいと考えるような医師がこれに当てはまります。

他にも、医師になってから今までずっと急性期医療に携わってきたが、療養病院や在宅医療・老健などの施設での医療に興味が出てきたといった理由や、将来開業する前に経営のノウハウを勉強したい、開業後のことを考えて繋がりを作っておきたいのでその地域の基幹病院で働きたいなど、医師としての方向性を見直した際に新たな職場への転職を決意するパターンもあります。

勤務先の労働条件や環境に対して不満がある

労働条件や労働環境に対する不満に関しては、前項で述べた「給与が不十分」以外にも様々な理由が存在します。

病院勤務の場合などに多いのですが、ただでさえ時間外労働が多いのに、その上さらに書類や委員会など追加の仕事が山積みとなるなど、とにかく雑務が多くて自身がやりたいことができないというストレスが転職につながります。

また、本当は手術経験を積みたいのに様々な理由から執刀できないなどや、利益ばかり追求する診療スタイルが合わないなど、環境に対しての不満が募り転職を決意する事もあります。

勤務先が閉院する

近年日本では医療を必要とする高齢者は増加の一途をたどっており、特にへき地では慢性的な人手不足に陥っています。

しかし一方で都市部などではクリニックが次々と開業し、患者の取り合いになっているようなエリアも多く存在します。

このようなエリアで集患に失敗してしまうと経営不振となり、結果として閉業に追い込まれ、スタッフは解雇されることになります。

このような場合では自分の意思とは裏腹に、転職せざるを得ない状況に追い込まれてしまうこととなります。

また、そのような可能性のある医療機関に勤めている場合、将来を考えての早めの転職も視野に入れても良いかも知れません。

人間関係が合わない

医師の職場、特に医局などでは医師同士の上下関係がかなり厳しいところもあります。

このような環境下では、上司の意見とは違っていてもなかなか自分の意見が言えないことがしばしばあるでしょうし、対立した上司達の板挟みになってしまう可能性もあります。

自分達だけの問題ならまだしも、職業の特性上、患者への不利益につながる可能性すらあることを考えると、人間関係の良好な職場であることに越したことはありません。

同じ理由で、職場でパワハラ・セクハラ・アカハラ・マタハラをはじめとした、あらゆるハラスメントに遭遇してしまうこともあるでしょう。

このようなストレスを耐えて研鑽し続けるというのも一つの選択肢ではありますが、どうしてもその病院でキャリアを積みたい場合以外は、さっさと転職してしまえばストレスから解放されることでしょう。

健康上の理由

 上記1や2の理由にもつながるのですが、過重労働により心身に不調をきたしてしまった場合、一度は休職して凌いでも環境を変えないことにはまた同じ状態に陥ってしまう可能性があります。

ほかにもがんや怪我などで定期的な通院が必要になることもあります。

家族が病気になり介護が必要になってしまったけれど、ほかに頼れる人がいないといった状況に陥ることだってあり得ます。

このような際には今まで通りのフルタイムでの勤務が難しくなるかもしれません。

そこで、自分がいなくなっても替えが効くようマンパワーの十分な職場に転職したい、当直やオンコールがなく残業も少ないクリニックに勤務したいといった理由で転職活動を始めるケースもあります。

家庭事情の変化

自分自身の結婚・離婚、妊娠・出産・育児などの家庭環境の変化により転職をするケースは割合としても少なくありません。

また、配偶者の転勤や転職により引っ越しが必要になり転職をせざるを得ないケースもあります。

この場合には、時短勤務のできる職場、託児所があり育児しやすい職場、急に欠勤しなければならなくなった場合にも替えが効くマンパワーの十分な職場への転職や、そもそも常勤勤務医として働くことをやめてフリーランスや非常勤勤務のみにするといった、勤務形態を変えることも含め様々な選択肢が候補として挙がります。

転科したい

途中で進路を変更する医師も近年少なくありません。

皮膚科や形成外科で保険診療のみしていた医師が美容皮膚科・美容外科への転科を希望することは少なくないでしょう。

また、今まで脳神経外科医として働いていたけれどリハビリの重要性に気づいたのでリハビリ科に転科したい、救急科でたくさんの外傷を経験するうちに整形外科の魅力に気付いた、というように働くうちに自分のやりたいことが変化することも可能性としてあります。

そのほかにも、決して多くはありませんが、もともと入局前に迷っていた科へ転職したくなった、という医師もいます。

企業に就職したい

産業医としてこの企業を支えたい、製薬会社などの企業に就職して医薬品の開発に尽力したいと考え、転職を決意する医師もいます。

産業医として働くにはまず産業医資格を得る必要がありますし、その上臨床で多忙な医師が企業に就職するのはなかなかハードルが高いですが不可能ではありません。

医師転職会社やエージェントをうまく利用して効率よく転職活動をしましょう。

その他

・友人・知人に誘われた医療機関へ就職したい

・医師そのものを辞めたい

・契約期間が終了した

・ただ、なんとなく……

代表的な理由としては上記が挙げられます。

医師は転職回数が就職に際し不利になりにくいということもあり、他の職種と比較すると転職しやすい職業であると考えられます。

また、勤務形態も様々であり慢性的に人材不足なあるため選択肢は多岐にわたります。どこに就職するか迷ってしまうことも多いでしょう。

転職の際に重要なことは譲れない条件を明確にすることです。

待遇なのか、勤務地なのか、症例なのか……?

自分の中でこれだけは譲れないというポイントを洗い出しておくと、転職先も見つけやすくなるのではないでしょうか。

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